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うれしの元気通信 2013/03/09 うれしの元気通信第20号
嬉楽里この人


吉牟田園芸2代目 吉牟田太さん(34)
農業を魅力あるものに

吉牟田園芸 吉牟田太さん
 

嬉野市役所塩田庁舎から五町田小学校方面へ県道208号を南下していくと、田畑が広がる中に20棟以上の大きな園芸用ハウスが見えてきます。
ここは野菜や花の苗を作る「吉牟田園芸」の農場です。
今回は、この農場の2代目である吉牟田太さん(34)=塩田町=を訪ね、家業への思いや今後の目標などを伺いました。( ちゃっぴー )

 
トラクター運転中のゆっつらくん

吉牟田園芸の歴史と概要を教えてください。
昔は今のように苗を作る農家ではなく、酪農をしていました。18年前に父と母が酪農をやめ、小ネギを2年間手掛けました。その後、花の苗の生産を始め、苗を専門に扱うようになりました。今は24棟(約9400平方メートル)のハウスで野菜・花・水稲の苗を作っています。

吉牟田園芸 ハウスの一つ
2代目となられるわけですが、農業を継ごうと思ったきっかけを教えてください。
長男だったので、小さい時からなんとなく「継がんといかんかなあ」と思っていました。しかし、「英語を勉強したい」「外国に住んでみたい」という思いがあり、大学時代からアメリカ一周の旅に出たり、卒業後も2年ほど海外で暮らしたりしました。
ニュージーランドにいた時、大規模な苗農家で3カ月ほど働きました。外国で暮らしてみて、あらためて「家業を継いだ方が自分の力を生かせるのではないか」と思いました。農場を頑張って続けてきた両親のことも思い、8年前に帰ってきました。

仕事する中で嬉しいことは。また、農業の厳しさはどんなことですか?
良い苗をきちんと出荷でき、皆さんに喜んでもらったときはやはり嬉しいです。これは当たり前のことのようですが、病気になったり、発芽しなかったりとうまくいかないこともあって...。苗の質はその後の成長を左右するので結構シビアなんです。相手が日々変化する"生き物"なので思うようにいかないことが多い分、ちゃんとできた時はほっとします。
余談ですが、田んぼでトラクターに乗るのも楽しいですよ(笑)。日々の喧騒を忘れてすがすがしい気分になります。
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嬉野がどんなまちになってほしいですか。嬉野への思いを聞かせてください。
若い人が農業を頑張れるまちになってほしいと思います。塩田町の専業農家は30代が自分を含めて5人、20代が1人という現状で、農家の高齢化が進んでいます。経営も大変な時代なので、若い人が農業をするのは難しく、会社勤め中心になりがちです。そんな中でも、自分たちが住む地域や伝統も大切にして暮らしていけるまちになればいいなと思います。

今後の目標や夢を聞かせてください。
地元の農業を盛り上げるためにも、農業を魅力あるものにしていきたいです。それには農業収入の全体的な底上げを目標に組織的な取り組みが必要になってくると思います。夢は日本の農業発展のために外国と取引することです。

吉牟田園芸 ハウス外観
<メモ>
 吉牟田園芸 嬉野市塩田町谷所乙2352
 ☎0954-66-5555

 
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