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2021/04/26
旅館がオフィスに!和多屋別荘に
東京の企業4社が進出
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2021年4月20日
嬉野町の旅館 和多屋別荘で、嬉野市と東京のIT企業4社の合同進出協定締結式が執り行われました。

和多屋別荘の企業進出は昨年4月に操業を開始した「株式会社イノベーションパートナーズ」と合わせて5社となります。
▼2020年3月5日に行われた嬉野市と株式会社イノベーションパートナーズ立地協定締結式の様子。
(2020年3月17日Facebook掲載)
この日は進出企業4社と、山口 祥義佐賀県知事、村上 大祐嬉野市長、株式会社イノベーションパートナーズ 代表取締役社長 本田 晋一郎氏、株式会社和多屋別荘代表取締役 小原 嘉元氏が出席。
■株式会社イノベーションパートナーズ
代表取締役社長 本田 晋一郎氏
進出企業と事業内容、出席者は以下の4社です。
4社ともこれまで支社はなく、初めてのサテライトオフィスとして嬉野市に進出。地元の雇用を予定しているそうです。
①AnyMind Japan 株式会社
・インフルエンサーマーケティング事業
・SNSマーケティング事業
・デジタルコンテンツ制作事業
▼こちらにもコメントが掲載されています。
②ENGAWA 株式会社
WEBサイト構築事業、
・デジタルコンテンツ制作事業
・SNSマーケティング支援事業
・デジタル事業の
ビジネスコンサルティング
新事業所の名称
「ENGAWA 株式会社 佐賀県嬉野支社(予定)」
*2021年8月操業開始予定
*はじめは3名。
今後10名まで増やしたい。
■代表取締役社長 牛山 隆信氏
▼こちらにもコメントが掲載されています。
③ライフエンディングテクノロジーズ株式会社
・葬儀関連のシステム開発、運営事業
・葬儀関連のマッチング
プラットフォーム運営事業
新事業所の名称
「ライフエンディングテクノロジーズ株式会社 佐賀県嬉野支社(予定)」
*2021年7月操業開始予定
*はじめ3~5名。
年内10名、翌年20名、
最終30名まで増やしたい。
■代表取締役 白石 和也氏
▼こちらにもコメントが掲載されています。
④株式会社ナノ・アソシエーション
・インターネット付随サービス業
・Webサイト構築事業
・デジタルコンテンツ構築支援事業
新事業所の名称
「株式会社ナノ・アソシエーション Sagaブランチ(予定)」
*2021年10月操業開始予定
*3~5名でスタートしたい。
■代表取締役 鶴市 知世氏
新事業の名称や操業開始時期などは2021年4月20日時点の情報です。
▼嬉野市HP
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各社からは嬉野に進出した理由として
●東京からおよそ2時間、ドア・ツー・ドアで来れる。
●旅館にオフィスというほかにない新しい取り組み。
●嬉野茶時の取り組みとの出会いをきっかけに嬉野のポテンシャルに魅力を感じた。
●東京の社員の福利厚生としてだけでなく、地域とのコラボも考えている。
●災害が少ない。
●嬉野市や佐賀県の補助体制、採用支援体制が充実している。
などがあげられていました。

村上市長は
「世界を股に掛けて大きな仕事をやってきた会社が、嬉野に進出していただくことは夢を見るような思い心地でした。協定書に一筆入れた瞬間に嬉野市のイノベーションの始まりとして受け止めました。
2022年秋、九州新幹線西九州ルートが開業し、嬉野市は100年ぶりの鉄路をこの地に迎えることになります。革命前夜の町としてこれまでシティープロモーションを展開してきましたが、これからは夜が明ける。そういうパートナーとして、この4社とイノベーションパートナーズとともに成し遂げていきたい。
新型コロナウイルス感染症との闘いもまだ続く中ではありますが今以上の大革命を我々が仕掛けていきたい。
佐賀県、嬉野市、進出していただいた企業と市民のみなさまと力を合わせて100年後にも誇れる町を作っていきたい。」
山口佐賀県知事は
「4社のみなさんはそれぞれの業態で、出席した4人を紐解いていくと全然違う人生を歩んできている。この4人が嬉野の地でどういう糸をもって素晴らしい布地を編み出していくのか。イノベーションはいろんな人が集まって刺激をしあってできていくものだと思うのでワクワクしています。
コロナ禍で大変な状況ではあるがそういう状況だから生まれる何かがあるのかもしれない。佐賀は文化、伝統、歴史もあり、明治維新など革新を生み出した土地でもある。ピンチはチャンスという面もあります。みなさんとwin-winの関係を切り開いていきたい。」
とそれぞれ挨拶。
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締結式の後は「"DX脳"カンファレンス」と題したトークセッションが行われました。
▼当日の様子はこちらでご覧いただけます。
(SagaKouhouMovie YouTube)

■株式会社和多屋別荘
代表取締役 小原 嘉元氏
トークセッションの中で株式会社和多屋別荘代表取締役 小原 嘉元氏が今後の展望などをお話されました。
「嬉野には普遍的資産である1300年の温泉、500年のお茶、400年の肥前吉田焼がこの土地の土に埋まっていると思っています。その中の2万坪の土地を祖父の時代から死守し、2万坪の上で70年間、一泊二食の旅館業をやってきました。
2万坪の上で70年間、一泊二食を中心とした旅館業をやってきましたが、一泊二食の宿を運営するには2万坪の土地は持て余しており、ポテンシャルとしてまだまだやることがある。それがコロナ禍になったことで明確に分かってきました。一泊二食に最適化した敷地ではあるけれど、ただそれだけをやっていく必要はない。
花鳥苑エリア(17室の客室)を、来年12月までに10~15社、ワーカーとして100人から150人のオフィス棟としたい。そしてワーカー、宿泊客、スタッフ、地域住民が心豊かに生きていく場所として、体を作る・癒す「ウィエルビーイング」の空間や、1階にある売店は今年7月に契約を終了し、構想段階ではあるが「お茶と本」の図書館を作る予定。ツーリストやワーカーが打ち合わせもできるショッピングと滞在空間を整えていきたい。
働く、体を休める、ショッピング、食べるというゾーニングを5年から10年かけてと考えていました。コロナ禍は、一気に2年ぐらいで加速度的にできるチャンス。攻めと守りが同時に時間で進んでいき、体がちぎれそうな時間を過ごしています。そういった構想の中で、ワーカーが最も仕事がしやすい環境を作っていきたい。」
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テレワークやリモート会議など、今はどんな場所でも仕事ができます。
働き方が変わっている今、注目されているのが「ワーケーション」。ワーケーションとは「ワーク」と「バケーション」から作られた造語です。体や心を休めながら仕事ができ、家族とも一緒に過すこともできるメリットも。
株式会社イノベーションパートナーズでは「温泉ワーケーション」を提案し、HPも制作されています。
旅館 和多屋別荘は、嬉野茶時の体験プログラム「茶泊」や、うれしの茶を使ったマカロンの販売、館内のレストランのリニューアルなどここ数年でさまざまな変化が起きています。今回4社が進出することで、また新たな展開がおきそう。これからの取り組みが楽しみですね。
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嬉野温泉 和多屋別荘
嬉野市嬉野町大字下宿乙738
TEL 0954-42-0210
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