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2012/08/02
「1日も早い復旧を・・」八女市災害支援隊
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2012年7月11日~14日にかけて九州北部を襲った豪雨は観測史上最も大きい被害をもたらしました。九州茶主要産地である八女市においても市全域で多大な被害を受けられました。
そこで嬉野市は九州茶主要産地の一員として、嬉野茶農家の方はじめとして市民の方々の協力のもと、「八女市災害支援隊」が結成されました。
八女市への災害支援活動出発式のもようは→ こちら
実際に復旧作業の現場に向かわれた
嬉野市役所茶業振興課の宮崎課長にお話をうかがいました。
◆八女市星野村の印象、状況は?
◇傷だらけの星野という感じ。嬉野とは違い、V字型の地形で、いたるところで土砂崩れが起きていた。幹線道路はまだまだ通れる状態ではなく迂回路しか通れないので八女市役所から星野村まで通常は30~40分だが1時間半ほどかかった。あちこちに通行止めの看板があり、道路は応急処置がやっと終わったという状態だった。
◆現地での作業内容は?
◇作業は3班に分かれて行った。1班は2番茶後の管理作業。主に茶の伸びた部分を整える整枝作業をおこなった。
2班は茶畑の陥没を補修する作業など茶園の補修作業。3班は玉露園の土石や木々類がからんだパイプの撤去作業をおこなった。
午後からは茶工場の中や排水路にたまった土砂の撤去作業。
いたるところに土砂が
↑茶工場の中にもたくさんの土砂が
スムーズに作業ができたのは一緒に行った嬉野茶農家の皆さんが茶園の補修などのノウハウを持っておられたから。手早く作業され、農家の皆さんも1日もはやく復旧してほしいと一生懸命だった。
◆支援隊として一緒に行かれた嬉野茶農家の皆さんは?
◇八女にはお茶づくりを通してできた仲間がいるから助けに行きたいという一心だったと思う。被害状況を見て途方に暮れる農家の、復旧の足がかりになれば・・との思いで休憩なく一生懸命作業されていた。被害が大きく、復旧作業もみんなでしているからできるようなもの。これが少人数だったら途方に暮れるのも無理はない。
7月の豪雨から約2週間がたち、今やっと被災の全体像が見えてきた状態だそうです。被災当時は全容がつかめず支援ボランティアの対応も十分でなかったと話されました。全面復旧までにはまだまだかかりそうですが、この「八女市災害支援隊」が八女市の皆さんの力になり1日も早く復旧されることを願うばかりです。
嬉野市はお茶の取り持つ縁で、市の災害ボランティアは1番目だったそうです。また、災害直後、「うれしのの水」という飲料水も送られました。
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