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2012/10/12
「ユニバーサルデザインオペラ♪」 がやってきた!!
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「ひとにやさしいまちづくり」に取り組む嬉野市。
UD(ユニバーサルデザイン)もその取り組みの中のひとつ。
(UDとは「Universal Design (ユニバーサル デザイン)」のことで、年齢や障がいの有無、言葉や文化など、さまざまな違いを超えて、誰もが利用しやすい製品やサービス環境をつくろうとする考え方です)
(この日はUDグッズの展示もありました ブログはこちらから )
そんな嬉野にぴったりな「ユニバーサルデザインオペラ」が10月11、12日 嬉野市主催であり、
嬉野市内の小学生、中学生が観劇しました。
出演されたのは「東京オペラ協会」と愛媛、岡山、福岡、長崎の「オペラプラザ」のみなさん。
2歳から75歳までの方々です。
この方たちは
障がいの有無にかかわらず子供から高齢者まであらゆる方が参加できるオペラで
みんなで元気になっていきたいと 活動をされています。
その為に
「1人では声が聞こえにくそうなところは人を増やして合唱に」
「足が痛い方、不自由な方は座らなくてもよいように工夫して」
「原作には猿も犬も出てこないが一緒に舞台に上がって」
「みんなにわかりやすく面白い語り手をいれよう」など
演出の力で工夫を凝らして出来たのが
「UDオペラ」だそうです。
みんなが参加できるように工夫された「オペラ」なんですね。
今回は、モーツァルトの有名なオペラ「魔笛」をベースにした
「魔法の笛と鈴」がありました。
<あらすじ>
ある国の王子が、夜の女王に娘の救出を頼まれ、おっちょこちょいで陽気なお供と一緒に魔法の笛と、鈴をもって助けに向かいます。
途中、いろんな試練が待ち受けて・・・というお話。(簡単にしすぎですね・・^_^;)
原作には出てこない猿と犬(盲導犬です)が出てきて、元気に始まりました。
おっちょこちょいのお供「パパゲーノ」。
嘘ついたり、彼女欲しがったり、お酒飲んだり、彼女欲しがったり・・・
とにかく、彼女欲しがります。
憎めない感じで、面白い(*^_^*)
笑わせてもらいました。
パパゲーノ役は、「東京オペラ協会」の総合芸術監督の石多エドワードさん。
今回は構成、訳詞、演出をされています。
会場いっぱいがステージです。
王子様。夜の王女の娘の「肖像画」を見て、2秒で好き♡になっちゃいます。
「この方の為なら命も惜しくない」なんて言い出して、助けに向かいます。
盲導犬も舞台に。
みんな興味深く見ています。
紫の衣装は「夜の女王」。この人の娘を王子たちは助けに行くのです。さて、この人はいい人?悪い人?・・
みなさんの歌が素敵で聞き惚れました。
その中でも、
夜の女王が歌う
「復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え」は
2オクターブにおよぶ声域を歌いこなす必要があり歌うことが難しいことで有名な歌だそうです。
素晴らしかったです。
2オクターブもの音域をあんなに長くきれいに歌えるなんてすごい。
観客の生徒のみんなもじっくり聞いていました。
途中、嬉野の小学生が舞台に上がる場面も。
みんなが参加できる「オペラ」ですね。
そして、最年少2歳の女の子。愛媛からの参加です。
しっかり演技していました。
物語は無事ハッピーエンド。
途中と最後に、みんなで歌いました。
拍手喝采!!でした。
小学生に感想を聞くと
「面白かった!」
「歌がすごかった!」
と話してくれました。
こんな機会がないと
小・中学生で「オペラ」などの舞台芸術を見ることはそんなに多くはないと思います。
演じる人も、見る人もみんなが楽しめる「UDオペラ」。
普通のオペラを見るのとは違った見方ができたのではないでしょうか。。
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出演者の方の方にも少しだけお話を聞きました。
目が不自由で盲導犬と一緒にオペラに参加された「オペラプラザ岡山」の方は
「初めて4年。最初は全然歌えなかったけど、今は出演できるようになりました。
練習も本当に楽しいです!!動いて歌うことが楽しい!!」
と、話してくださいました。
また、東京オペラ協会の石多エドワードさんは
「こうやって色んなところを公演してまわってます。こんなオペラも楽しいよね!(ニッコリ)」
とおっしゃてました。(少ししか話が聞けなくて残念でした(>_<))
とても、素敵なひと時ありがとうございました。
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