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2012/10/15
うれしの元気通信第10号
いきいき見聞録
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嬉野産大豆100%
温泉湯どうふ作りに密着
温泉湯どうふ作りに密着
「第9回嬉野温泉秋まつり」が11月3日、嬉野市で開かれます。イベントの1つとして「湯どうふフェスタ」があります。湯どうふは嬉野温泉の名物で、長崎街道の宿場町時代にはすでに旅人に供されていたとか...。
現在も嬉野の各温泉旅館や飲食店の定番メニューです。
嬉野の温泉水で炊くと、豆腐の表面が溶け出し、お湯は豆乳のように白く濁り、食感も味わいもまろやかな湯どうふになります。
今回は、フェスタで試食・販売される嬉野産大豆(フクユタカ)を使った「嬉野温泉湯どうふ」を作っているお店を訪ね、美味しさのヒミツを探ってきました。

おじゃましたのは嬉野町湯野田にある藤川豆腐店。
嬉野温泉湯どうふ協議会で企画された「嬉野温泉湯どうふ」を製造している町内の6豆腐店の1つです。
原料に嬉野産大豆(フクユタカ)を100%使ったこの木綿豆腐は、湯どうふだけでなく冷奴としても美味しく食べられます。
パッケージの目印は嬉野温泉湯どうふの文字と赤い「うれしのほほんマーク」です。

豆腐作りの手順は
①大豆を約8時間水に漬ける(大豆は2倍程度に膨らみ、軟らかくなります)
②石臼のような機械で水とともに大豆を摩砕する(これを呉汁といいます)
③呉汁を煮出す
④しぼる(ここで豆乳とおからに分けらます。嬉野産の大豆で作った豆乳は
真っ白で、輸入大豆の豆乳は少し黄みを帯びています。大豆によって
豆乳の色も変わるそうです)
⑤豆乳ににがりを加え、櫂(かい)と呼ばれる木の板でかくはんする
(にがりを打った以降の一連の作業を「寄せ」と呼び、職人の技の見せ所
です。ご主人も「にがりを打つときが一番緊張します。今日は見られて
いるから特に...(笑)」と話されました)
⑥固まってきたところを崩しながら内側に布を敷いた型の中に盛り込み、
蓋をして圧を掛け、水を切って完成(型1つから14丁できるそうです。
水中で切り分け、パックに詰められます)
私たちは型に入れる前のできたて豆腐を試食させてもらいました。大豆の良い香りとほのかな甘みがあってとても美味しかったです。
美味しい理由は嬉野産100%の大豆を原料としていることと、嬉野の水の良さ。
皆さんも湯どうふフェスタでとろとろの湯どうふを味わってみてはいかがですか(限定1600食、一皿50円)。
湯どうふ以外にも美味しいものがたくさんそろいます。おなかをすかせてお越しください。(ちゃっぴー)
藤川とうふ店
〒843-0301 佐賀県嬉野市嬉野町下宿丙64-1
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