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2013/02/18
井手酒造「虎之児」
嬉野温泉の湯で"火入れ"
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2月6日(水)
嬉野温泉商店街にある明治元年創業の井手酒造
清酒「虎之児」一筋の造り酒屋さんです。
こちらの酒蔵には昔から温泉が引かれています!全国的に見ても温泉が引かれた酒蔵というのは珍しいそうです。
というか、ほかには無いかもとのこと。
酒造りをする蔵人さんたちは蔵の奥にあるお風呂で温泉に入って疲れを癒しているそう。どおりで肌がピカピカ&つるつるなんですね!嬉野温泉は日本三大美肌の湯なので(^^)☆
その井手酒造で温泉を使って"火入れ"をすると聞いて酒蔵にお邪魔しました♪
◆今回この企画をされたのは中村酒類販売(多久市)の中村豊一郎社長です。
「全国でも蔵に温泉が引かれているのはおそらく井手酒造さんだけなので、地酒と温泉という地域の素材をうまく融合して作れればと思って」と話されました。
"火入れ"とはお酒造りのなかでも終盤の工程で
搾った酒を加熱して殺菌&発酵を抑え品質を安定させるために行う作業です。
を使って60~65℃の湯の中に入れた蛇管に酒を通す方法が一般的ですが、今回は温泉の湯を使って
お酒を瓶に入れ湯煎殺菌を行う「瓶燗火入れ」。手作業で手間がかかる火入れです。
(※火入れを行わない酒を「生酒」と呼びます)
今回火入れされるお酒は、
特別純米酒 『うれしの古湯(ことう)』
佐賀県産の米と水だけを原料とした佐賀県産原産地呼称認定酒です。
いよいよ温泉の湯が入ります!! GO(^∇^*)=3=3
真ん中ほどにある緑色のビンは温度計測用のもの。中には水と温度計が入っています。
只今の温度、36℃です。
熱い湯を足しながら反対側のホースから湯を流し、温度を徐々に上げていきます。
嬉野温泉掛け流し!・・・贅沢だなぁ(笑)
お湯を入れ始めて・・・30分後に温度計は49℃。
ここである変化が(゜レ゜)(゜レ゜)(゜レ゜)
映像と音でお楽しみください♪
温度が上がってお酒が膨張し、このような変化が起こりました(゜0゜)
火入れするときは栓を緩めておくそうですがそれでもこんなに飛びました(゜0゜)
思わずキャッチしたくなるなる
韓国から観光に来られていた親子が商店街を散策中、私たちの歓声と湯気を見て「なんかあっている」と思われたのか、蔵のほうへ入ってこられました。男の子はその光景に興味津々(^^)カタコトの英語で嬉野の有名なお酒です!と話しましたが 伝わったかなぁ(笑)
温度がなかなか上がらないのでコレ(↑)を被せて保温します・・・
そんなこんなで
約45分が経過したときにやっと63℃に!! 火入れに適した温度になりました。
手で触ると「あちッ(>▽<)」っていう温度
火入れが終わり、杜氏の山口さんも一安心。
蔵人さんたちがケースに入れて蔵へ運びます。
今回火入れされた『うれしの古湯』は一夏寝かせて熟成させた秋の季節酒
【ひやおろし】として販売されるそうです\(^o^)
ラベルも温泉火入れ専用の特別なデザインのものが貼られるそうですよ♪
温泉火入れのひやおろし お楽しみに~(≧∇≦)
◆◆◆◇◇◇◆◆◆
井手酒造有限会社
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙806-1
☎0954-43-0001
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