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うれしの元気通信 2012/09/10 うれしの元気通信第8号 嬉来里この人


「地域に喜ばれる酪農を目指し」
酪農家 中島 大貴さん(25)

嬉野市塩田町に20代で農業(酪農)を頑張っている人がいます。
有限会社「ナカシマファーム」の中島大貴さん(25)。
私たちの生活に欠かせない乳製品を生み出す酪農の現場を訪ね、家業にかける思いなどをインタビューしました。(ちゃっぴー)
ナカシマファーム 中島 大貴さん

ナカシマファームの概要、歴史を教えてください。
酪農自体は祖父の代から始まったので、私で3代目です。祖父と父が建てた手作りの牛舎で、今では約100頭の乳牛を飼育しています。1994年に有限会社にし、2000年からアイスクリームの委託製造・販売、今年5月からはチーズの製造・販売も始めています。

家業への思い、継ごうと思ったきっかけを教えてください。
実を言うと、継ぐつもりはありませんでした。両親に「佐賀に帰ってくるなら大学に行っていい」と言われ、建築関係の大学に進みました。でも、帰るつもりはなく、普通に就職活動をし、内定もいくつかもらいました。しかし、就職を間近に控えたその当時、友人の状況と自分の状況を比べてみて、自分の家に仕事があるのは恵まれていることだと気づきました。それで地元に帰って家業を継ぐことを決めました。
やりがいや楽しみ、大変なことを聞かせてください。

単純に「牛乳が好き」なので、育てた牛から牛乳が飲めるのが嬉しいですね。牛にも性格があるんですよ。搾乳の際、決まった場所にしか入らない牛、搾乳されたくない人を蹴る牛とか...(笑)。いろいろな牛がいて楽しいですね。大変なことは、絶対に避けられない「死」と向き合うこと。先日も生まれたばかりの子牛が亡くなりました。ほかには1日2回の搾乳など、決まった時間に決まったことを続けていくことです。停電や機械の故障があったとしても、搾乳はしなければいけません。ただ、そんな苦労があるからこそ、育てた牛から牛乳を搾ったり、その牛乳からアイスクリームやチーズを作ったりできることが、一番のやりがいでもあります。

嬉野がどんな町になってほしいですか。
塩田の専業農家も数えるほどになってしまい、20代は私一人です。そういう意味で、農畜産業に限らず若い人が働く場所が増え、仲間が増えたら嬉しいですね。

今後の目標を教えてください。
私たちのような住宅地の中での酪農は、地域の方の理解があって初めてできること。「地域に酪農があってよかったね」と言っていただけるような活動をしていきたいです。新鮮な牛乳を味わってもらうことはもちろん、今は小中学生を対象に搾乳・飼育管理体験などを受け入れる教育ファームにも取り組んでいます。今年から製造、販売を始めたチーズも地域の皆さんに喜んでいただけるよう、頑張って続けていきたいです。
ナカシマファーム 中島 大貴さん2

【メモ】
ナカシマファーム 出荷乳量を頭数で割った1頭あたりの乳量は、県内トップクラスの年間約1万kg。チーズは塩田町と嬉野町、アイスクリームは塩田町の農産物直売所でも販売している。コメ(3ヘクタール)、麦(7ヘクタール)大豆(2ヘクタール)も栽培。

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 嬉野市塩田町真崎1488
 ☎0954-66-5072

 
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