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2012/12/20
嬉野市内の小中学生
気仙沼市「小泉小中学校」へ
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12月19日(水)
嬉野市内の6つの小中学校と東日本大震災被災地の気仙沼市小泉小中学校との交流が行われ、その報告会がありました。
11名の児童生徒が嬉野市の小中学生の代表として気仙沼市へ向かいました。
派遣期間は平成24年11月29日(木)~12月1日(土)
◆久間小学校6年の原田菜々美さん
被災地の現状を説明
津波によって打ち上げられた大きな船の下敷きになった車やがれきなどを目の当たりにし「被災地を実際に見て復興のイメージが崩れました」と話していました。
映し出された写真を見ながら被災地の「今」を知り、震災の爪痕がまだまだ残っている光景に驚きました。実際に行った子供たちはもっと多くのことを感じ、考えただろうと思います。
「最初、小泉小学校のみなさんが元気がなく、落ち込んでいると思って心配していました。でも、みなさんの顔を見ているとニコニコしていてとても安心しました」と原田さん
小泉小学校では6年生がソーラン節を披露して歓迎してくれ、
一緒に授業を受けたり、嬉野名物の温泉湯どうふを作って食べたりして交流を深めたそうです。
「ぼくたち、私たちにできること・・・ 命を大切に一生懸命生きよう!
東北の人に負けないように」と交流を通して考えたことを伝え、
「私たちが卒業しても(小泉小学校との)交流を続けていってほしい」と話しました。
◆嬉野中学校1年の飯田俊平くん
中学生の飯田くんたちは小泉中学校との交流で、体育の時間にバレーボールをしたり、給食時間には一緒に作った湯どうふを食べたりして交流をしたことを報告。
動画が流され、お互いに打ち解けて交流を深めている様子が伝わってきました。
小泉中学校の生徒会長は嬉野中学校との交流を続くけることを公約の1つにして当選したエピソードも・・・。
飯田君は「前よりも被災地を意識するようになり、1日も早く復興してほしいと思いました」と話しました。
2人の報告を受けて、嬉野市の谷口市長は
「周りの大人・友達に今回見てきたものや体験してきたことを積極的に話していただきたいと思います。この交流事業を継続できるようにみなさんのご協力をお願いします」と話しました。
交流に参加した大野原中2年の前田開人くんと宮﨑智里さんに一番印象に残ったことを聞いてみました。
◆前田君:バレーボールを一緒にしたときに(小泉中の友達が)積極的に話しかけてくれてぼくたちが逆に勇気をもらいました。
◆宮﨑さん:バレーボールのポジション決めで思いやりを持って決めてくれたことです。みんな優しいな、と思いました。 これから大震災のことを忘れられないように伝えていきたいです。
この報告を通して、皆が震災のその後について考えるきっかけになったと思います。来年以降もこの交流が続くことを願います。
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