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うれしの元気通信 2013/01/12 うれしの元気通信第16号
嬉楽里この人 Part 1


親子芸妓 さくらさん、ひかりさん
プロの技で嬉野の温泉情緒支える


唄や踊りで"お座敷"に興を添える「芸妓さん」。
嬉野も以前に比べると少なくなってきましたが、25人の芸妓さんが昔ながらの伝統を守り、温泉情緒を支えています。
その中に、全国でも珍しいという「親子芸妓」がいらっしゃいます。嬉野市嬉野町の置屋「花の家席」のさくらさん(母)とひかりさん(娘)です。
新春にふさわしく、華やかなこのお2人に登場いただきました。(ちゃっぴー)


左より 娘:ひかりさん、母:さくらさん
親子芸妓 さくらさん、ひかりさん

芸妓になったきっかけを教えてください。
25年ほど前、湯治のため嬉野を訪れた時、知人から置屋の女将さんを紹介されたのがきっかけです。私が幼い頃、芸妓は子どもが最もなりたい職業で、あこがれでした。何かの縁だと感じましたし、体も心も癒してくれた嬉野を気に入ったことも大きかったですね。当時は長崎で別の仕事をしていましたが、迷わず、嬉野に移り住みました。ただ、当初は3年と決めていました。こんなに長く続けるとは思ってもいませんでした。(さくら)
 私は12年前、体を壊したこともあり、母を頼って嬉野に来ました。でも、芸妓になるつもりは全くなく、置屋の送迎を手伝う程度。それが、2年ほどたったある日、日本舞踊を見る機会があり、とても感動しました。母が懇意にしている料亭の女将さんからも熱心に勧められ、芸妓の道に入りました。嬉野の芸妓は意外に門戸が広く、やる気があればなれるんですよ。(ひかり)

芸妓としてのこだわり、意識を聞かせてください。
お客さまに「楽しかった。また来たい」と思ってもらえる接客を心掛けています。一般的に、日本髪のかつらをかぶるのはお正月の限られた期間や特別な行事の時だけですが、私たちは1年を通し、白塗りにかつら姿です。季節に関係なく、この姿でお座敷に出ますので、お客さまにも喜んでいただいています。お座付け(踊り)では、長唄や演歌のほか、J・POPに合わせて踊る新舞踊までリクエストにお応えします。AKB48の歌に合わせて踊ったこともあるんですよ(笑)。芸妓として気をつけているのは「常に見られている」という意識を持つこと。歩き方や言葉遣い、表情はもちろん、お酒のつぎ方にも品格が出ます。(さくら・ひかり、以下同じ)

やりがいや苦労を教えてください。
花の家席の伝統として翌朝、嬉野のちょっとしたお土産を持ってチェックアウトされるお客さまを見送りに行きます。大変驚かれ、「また来るね」「あなたを指名するよ」という声をいただきます。とても嬉しく、やりがいになっています。御座敷ではそれぞれの土地のお話をたくさん聞くことができるので、旅行した気分にもなります。苦労はあまり感じませんが、気をつけているのはやはり、体を壊さないこと。お酒を勧められても、飲みすぎないようにしないといけません。お客さまを不愉快にさせないよう、断り上手になることも大切です。

嬉野がどんなまちになってほしいと思いますか。嬉野への思いを聞かせてください。
嬉野が大好きです! 温泉があるし、空気も星もとてもきれいです。町の人たちも素朴で人情が厚く、嬉野に住んでよかったと思います。豊玉姫神社など寺社のお祭りをもっと大事にし、PRしていきましょう。町全体が温かくなり、観光客の方にも親しみやすいまちになっていけばいいなと思います。

今後の目標を教えてください。
どこの置屋もそうかもしれませんが、後継者育成が大きな課題です。若い人が「私もあんな芸妓さんになってみたい」と憧れるような職業にすることが大きな目標です。


はい、ポーズ(^^)


メモ
芸妓(芸子)は京都から西の呼び方で、東では芸者と呼ばれます。舞妓(半玉)は修行中の芸妓のこと。旅館や料亭などの宴席で酌をしたり踊りを披露したりして興を添えます。


紙面抜粋
紙面抜粋


そんなちゃっぴーによる取材裏話
 ⇒◆親子芸妓◆さくらさんひかりさんインタビュー♪ の裏話

 
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