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2020/11/16
肥前吉田焼×鬼塚 勝也
辰まつりコラボ企画!
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2020年の肥前吉田焼 辰まつりの企画として

10月31日(土)~11月3日(火)の4日間
元WBAスーパーフライ級チャンピオンで
引退後は画家の鬼塚 勝也さんが絵付けをした
皿や壺などが肥前吉田焼窯元会館で展示されました!
コラボ企画の情報を聞きつけた
鬼塚さんの現役からのファンも訪れていました。
鬼塚さんは10月3日、4日、17日、18日の4日間
肥前吉田焼窯元会館で絵付けを行われました。
初日の10月31日には
鬼塚さんも窯元会館を訪れ、
関係者のみの記念トークショーが行われ
作品に対する思いなどをお話されました。
▲嬉野市 村上 大祐市長
▲肥前吉田窯元協同組合
副島 淳 理事長
以下、鬼塚さんのトークより。
「ボクシングを辞めた後
幼い頃から好きだった絵を始めました。
今回、伝統ある肥前吉田焼に
絵付けをしてほしいという依頼があり、
そんな大事なことを自分がやっていいのか?
・・・と実は一度辞退しました。
ですが、
どういうものができるか分からないけれど
やってみることにしました。」
(初めての絵付けを体験して)
日常に使っているもの(器)は
職人が思いをこめて作っていることに気づきました。
パンチを打つような気持ちを器にぶつけました。
1つ1つの出来ではなくこれらは4日間のエネルギー、衝動。
今はコロナなど予測不可能なことが起きている状況。
何か動かないと、考えて動くこと、
一歩踏み出すことにおり 次の展開が開けてくる。
今回のことはすごく刺激になりました。」
鬼塚さんは制作の参考にしようと
窯元会館の作品を見ていたところ、
あるものに目を奪われたそうです。
それは、絵付け体験で
いわゆる「失敗例」としてつかわれていたもの。
これは2歳児の作品です。
鬼塚さんはこの「狙っていない」作品に
魅力を感じたそうです。
「独自の、自分らしいエネルギーを
一般の焼物と違うものを作りたい。
2歳のこの子どもはきっと
何を描くか考えていなくて
ただ絵具を塗っただけだと思う。
無意識の衝動にずっとひかれていた。
昔は無意識だったが
今は何か意識してしまっている、
狙ってしまっている
昔の衝動をいろんなことを経験したうえで
作品につなげていきたい。」

鬼塚さんが今回の作品の中で
一番注目してほしいのは
「割れている」作品だそうです。
この割れていた生地はもともと割れていて、
絵付け用ではないと
組合側で外してあったそうです。
鬼塚さんは制作をする中で
思いやエネルギーがあふれて、
その破片にも色をつけていたのだとか。
「制作中、衝動がすごくて
割れてた生地にも色をつけていた。
これが一番のエネルギー。
今心がふさぎ込んでいる今、
どういう状況であっても
自分のエネルギー、
ハートを落としては意味がない。
割れた破片に色を付けるエネルギーや、
子どものように純粋な気持ちは
自分にとって一番大事なもの。」
鬼塚さんの絵付けに同席していた
辻与製陶所・辻 賢嗣さんは
「制作中は声をかけづらかった。
途中、息を止めていましたよね?
勢いを感じました。
(割れた作品について)
鬼塚さんらしい発見ですね。」と
その時の様子をお話されていました。
また、作品は辻与製陶所の窯で焼かれたそうです。
予定をはるかに上回る数の作品に
辻さんも驚かれたそうです。
私も制作現場におじゃましましたが
生地と向き合う静かな時間が流れ、
筆を振る瞬間「フッ」と息遣いを感じました。
私自身も息を止めてしまうほど・・・!
絵付けが終わると穏やかな空気に変わり
「いいね!」と笑顔が印象的でした。
最後に今後について鬼塚さんは
「引退して毎日絵を描いてきました。
何か絶対描くようにしています。
自分の描きたいっものを追求していき、
この数年のうちに
自分のギャラリーを作りたいと思っています。
そして、自分の絵と焼物の展覧会もやりたい。
もっと上にいきたいと思っています。」と
お話されていました(*^▽^*)
トークショーに参加をしていた
肥前吉田窯元協同組合
副島 淳 理事長や辻さん、
参加された方々は
鬼塚さんの人柄や
生み出された作品の数々に
魅了されていました(^^)
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トークショー終了後は
肥前吉田焼の新作「鍋」のお披露目を兼ねた
試食会が行われました!
この新作鍋は蓋のみ、毎月陶器市に参加をしている
肥前吉田焼の窯元や吉田にある窯元で制作しました。
(まだ商品ができていない窯元もあります)
この日の料理は嬉野町にある
「ダイニングすずしろ」
オーナー・佐藤 文昭料理長が特別に考案。
佐藤料理長は日本旅館協会日本料理指南役で
過去、TV番組「料理の鉄人」に出演。
フレンチの名誉鉄人・酒井シェフに
「大根」対決で勝利した経験があるんです!
料理は嬉野市内で作られた西洋野菜など
地元の食材をを使った特別なもの(*^▽^*)
▲メヒカーナ
▲千宝菜
つかわれた食材は「メヒカーナ」「千宝菜」
「バターナッツ」「山の芋」「福頭」などなど。
嬉野ではお茶農家の方々が
西洋野菜などをはじめとする
野菜作りに取り組まれています。
この日はメヒカーナを生産する
田中さんご家族が参加されていました!
取り組みはFacebookやInstagramで紹介していくそうです!
▼うれしの野菜研究会
●Facebook
●Instagram
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地元の酒粕を使った「粕汁」や
「牡蠣の味噌仕立鍋」、
「和牛しゃぶしゃぶ」など
これからの季節にぴったりな
温かいお鍋だけでなく
「伊勢海老・有田鶏菜燻し鍋」、
「海鮮ガーリック焼」、「バターナッツを使ったラザニア風」など
お鍋の使い方を提案した料理も。
▲「バターナッツを使ったラザニア風」
▲「海鮮ガーリック焼」
会に参加をした村上 大祐嬉野市長は
バターナッツのラザニアが印象に残ったそうです!
「バターナッツの複雑な味わいと甘みがとてもおいしかった。
生産農家の家族や野菜が作られている鹿谷地区の景色など
合わせてブランディング化していけばさらに愛される料理に
なるのではないかというポテンシャルを感じました。」
私もバターナッツをいただきましたが
甘味とコクがあり、子どもにも大人にも好まれる味付けでした♪
参加をしていた生産者の方も試食され、
こんな料理になるんだ~と新たな発見になったようです!
(生産者の方の参加する試食会について)
村上市長
「生産者の方が食卓の向こうに目を向けることにより
生産意欲も高まってくると思う。
こういう関係を作っていき生産者もこんなおいしい料理になるんだ
という誇りに思ってもらえれば
産地としての自信にもなるのではないかと思います。」
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佐藤料理長は今回の試食会で
初めて目にする野菜があったそうです!
「今回は鍋のおもしろい使い方もできますよと
提案の意味も込めて作りました。
千宝菜とメヒカーナは私もまったく知りませんでした。
これから先自分のお店でも使っていきたいと思います。
最近嬉野産の野菜はおいしくて
生産者の方々が頑張っているなと感じています。」
とお話されていました。
新作の鍋は「辰まつり」の会場で販売されていました。
今後も「毎月陶器市」で販売の予定です( ^ω^ )
各窯元の個性豊かな蓋が並んでいます(*'▽')
土鍋のサイズは18cm(6寸)、24cm(8寸)があります。
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●今後の「肥前吉田焼 毎月陶器市」開催日程●
2020年
11月21日(土)~23日(月・祝)
2021年
1月2日(土)~5日(火) 初売り
2月20日(土)~23日(火・祝)
会場:肥前吉田焼窯元会館および各窯元工場
時間:9時~17時
※各窯元によって営業時間が異なる場合があります
★お問合せ★
肥前吉田焼窯元協同組合
TEL 0954-43-9411
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